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フリッツ・クライスラー Fritz Kreisler ヴァイオリニスト (1875-1962)
フリッツ・クライスラーは、アマチュアヴァイオリン奏者の父親のもと、3歳からヴァイオリンを習い始め、7歳でウィーン高等音楽院に入学し10歳にして主席で卒業。また、パリ高等音楽院を12歳にて主席で卒業。
13歳で、初演奏会をボストンで開いて成功を収める。その後、神童ともてはやされる事を望まなかった父親の影響もあり、高等学校では、医学を学ぶ。21歳の時にオーストリア帝国陸軍に入隊し、一時は本気で軍人になる事を考えるが、家庭の都合で除隊後は音楽界に復帰し、この頃から作曲を始める。24歳でベルリンフィルハーモニー管弦楽団と共演し、イザイに賞賛され、この頃から演奏活動が軌道に乗り始める。27歳ではロンドンでも成功を収め、しばらくロンドンに定住する。36歳の時に第一次大戦で再び入隊するが、重傷を負って名誉の除隊をし、しばらくニューヨークで療養しながら演奏活動を再開する。大戦終了後はヨーロッパ楽壇に復帰し、パリに移住する。48歳の時に来日を果たし成功を収める。64歳の時に第二次大戦の足音が忍び寄るとアメリカ永住を決意して、ニューヨークへ永住し、87歳の時、交通事故で死去するまで、以後一度もヨーロッパには戻らなかった。
フリッツ・クライスラーは、周知の通り歴史に残る名ヴァイオリン演奏家、作曲家ですが、ヴァイオリンの収集家としても知られております。
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