LAPIERRE, Marcel Charles1907 - 1979
マルセル・シャルル・ラピエール



マルセル・シャルル・ラピエールは20世紀に存在した弓製作者で、当時活躍していたエミール・オギュスト・ウーシャの下で働いていた事もあり、作品に影響が表れています。


【 Marcel Charles LAPIERRE の生涯 】
19073月20日 ミルクールで生まれた。
父親の Francois は壁塗りの仕事をしていて母の Anne Charlotte Antoinette Berly はラベルトのバイオリン工場で働いていた。
192114歳Jerome THIBOUVILLE-LAMY 工房で弓製作の修行を始めた。
192316歳修行を終え、工房を出た。
192619歳この頃 BROUILLER & LOTTE の工房で働いていたという記録が残されている。この工房では、1931年から1936年までの間、同僚の Francois LOTTE と一緒に仕事をする機会があった。
しばらくして彼は Charles Louis BAZIN の工房へ入り、その後 MORIZOT 兄弟の工房に移った。
194639歳この頃 Emile Auguste OUCHARD の為に弓のスティックの荒削りをして、工房に卸していた。
その年に E.A.OUCHARD はニューヨークへ発った事をきっかけに、ジュネーブの弓製作家 VIDOUDEZ の工房に移った。
この時期の彼の作品はとても精密で美しい。ヘッドはやや角ばっていて、フロッグは Ouchard のものによく似ている。Hillスタイルのアンダースライドを取り入れた弓も E.A.Ouchard から影響を受けたもの 。
194740歳VIDOUDEZ の工房を出た。
194841歳その後自分の店を故郷のミルクールに構えた。
197063歳この頃から徐々に腕が衰え始め、弓も雑なものになってきた。
197972歳ミルクールの自宅で他界。


マルセル・シャルル・ラピエールは、エミール・オギュスト・ウーシャからとても大きな影響を受けていて、それが、スタンプの位置やフロッグの形に現れています。彼の作品の中で特に1960年以前の物はとても高く評価されています。