BAZIN, Charles Louis1881 - 1953
チャールズ・ルイ・バザン



チャールズ・ルイ・バザンには、2人の兄がいましたが、兄弟の中で一番真剣に弓製作に取り組み、父親のチャールズ・ニコラス・バザンと同様にたくさんの弓職人を育てた人です。


【 Charles Louis BAZIN の生涯 】
18819月21日ミルクールで三男として生まれる。父親は弓製作者の Charles Nicolas BAZIN、母親は Leanne Emile。
一番上の兄 Gustave はバイオリン製作者、二番目の兄 Emile Joseph は弓製作者となった。
189312歳父親に弓製作の手ほどきを受け、バザンファミリーのスタイルで弓作りをした。
190625歳ドレスメーカー Anne Rogaile Dubois と結婚。彼らには2人の息子がいた。長男の Rene はバイオリン制作者、次男の Charles Alfred は弓制作者になった。
190726歳父親の工房の跡を継ぐが、この頃から独自の型を取り入れて弓を製作する。
ヘッドの形がとても繊細な形になる。
191534歳工房を移転し、数多くの職人を雇った。
(1915年頃に働いていた職人: A.GRANIER、 P.LORANGE、C.TOURNIER、 M.DELPRATO、M.C.LAPIERRE、 J.D.OUCHARD )
父親の Charles Nicolas BAZIN が他界。世界大戦の為、軍隊に召集され、弓製作を一時中断する。
191837歳戦争から戻り、弓製作を再開したが、その間、沢山の注文が溜まっていたので、一生懸命働いた。
彼が工房のカタログに父親のモデルの弓を沢山載せていた理由は、父親の意思を継ぐという意味を表している。
192140歳この頃、新たな職人達を大勢雇った。
(1921年頃に働いていた職人: A.JACQUEMIN、E.JACQUEMIN、L.DUMONT、A.COUTURIEUX、R.RICHAUME、A.BOURGEOIS、J.BONTEMPS、A.HUSSON )
ヘッド部分は厚みを増し、フェルールも同様に厚くなり、フロッグは、のどの部分を広くした。
192241歳息子の Charles Alfred を工房で修行させる。
193655歳この頃の彼の工房には4人の職人しか残っていなかった。
195271歳10月25日 リタイヤした。
195372歳11月11日 ミルクールにて他界。


彼はたくさんの職人を育てた実績を評価されていますが、自身の弓作りとしての評価はそれ程でもない様です。