TOURTE, Charles  通称 ‘TOURTE T’1770,75年頃 - 1816年以降
シャルル・トゥールテ



シャルル・トゥールテは弓製作者ニコラ・レオナルド・トゥールテの息子で、おそらく父親の下で弓製作を学んだと考えられます。彼が生まれた1770年代はフランス革命の混乱の世の中で、出生の正確な期日などが分かっていませんが、かの著名な F.X.トゥールテは叔父にあたります。


【 Charles TOURTE の生涯 】
1770この頃から1775年の間に生まれたと考えられる。
おそらく彼は父 Nicolas Leonard TOURTE の下で弓製作の修業を積んだ。
179323歳5月11日 Elisabeth Toupot と結婚した。
Charles TOURTE は生涯父親と共に仕事をしていたと考えられ、彼が製作した弓は父親と共同して製作したものが多いと考えられる。
彼は自分の製作した弓に“TOURTE・T”と焼印を押した。
初期の頃のスタイルは Louis Simon PAJEOT や GAULARD のスタイルに近い。
1816彼の妻 Elisabeth の葬式が行われたが、その頃既に C.TOURTE は亡くなっていたとされている。


シャルル・トゥールテの製作した弓で、“TOURTE・T”の焼印が押された弓は、品質も良く、現在高く評価されていますが、後期になると彼はバイオリンの販売か、別の仕事に転職した可能性があり、作品の数があまり多くありません。ですから彼の作った作品の全体の特徴を述べるのは困難です。