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HENRY, Dominique 通称 "HENRY JV"1789 - 1854 ドミニク・アンリ
ドミニク・アンリは1789年にフランスのミルクールで生まれ、地方で弓製作を学びました。その後、ミルクールに自分の店を構え、19世紀中ごろまで活躍していた人です。
しかし、当時のフランスの経済恐慌などの影響を受け、製作した弓の数は、あまり多くありません。そのために、弓の一般的なスタイルなどを判定するのは困難ですが、簡単に彼の生涯と弓の特徴を説明します。
【 Dominique HENRY の生涯 】
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1789 | | 12月11日 ミルクールにて生まれる。 父親の Jean-Pierre Henry はぶどう園の農夫であった。彼には弟が二人いて、Jean Antoine と Etienne といい、二人とも弓製作者であった。 彼は何年間か地方で弓製作の修行をした。
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1810 | 21歳 | ミルクールに独立して店を構えた。 Jon Vaux と結婚。この時から、自分の弓の焼印に奥さんの名前の頭文字をとって‘HENRY.JV’と押すようになった。 彼は当時活躍していた J.ADAM や C.J.FONCLAUSE のスタイルのちょうど中間くらいの形を用いた。ヘッド:丸みを帯びているが力強いネック部分は太め。フロッグ:幅が広く、少し低めで、のど部分が小さく、細工は殆どしていない。
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1830 | 41歳 | フランスの経済恐慌のあおりを受け、弓の生産量が少なくなってきた。
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1851 | 62歳 | この頃まで、同じスタイルで弓を製作し続けた。
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1854 | 65歳 | ミルクールで他界。
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ドミニク・アンリの製作した弓の中でも特に品質の良いものは現在、演奏家たちに評価されていますが、生産量が少ない事がとても残念な事と考えられています。
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