ADAM, Jean1767 - 1849
ジーン・アダム

ミルクールの優秀な弓製作一家のアダム家の中で、ジーン・アダムは一番初めにその名を世に広めた人物です。
彼はシャルル・トゥールテ（フランソワ・トゥールテの甥）とも深く親交があったと言われている人物です。また、弓製作だけではなく、楽器製作もしていたのではないか、と記録されています。


【 Jean ADAM の生涯 】
1767 2月1日　ミルクールにて生まれる
父親のJacob Bourdonが他界。
母親のCathherine HuelがFrancois ADAMと再婚し、Jean が認知された。
1790 23才 この頃、Anne Piernotと結婚する
1795 28才 息子、Jean Dominique ADAMが生まれる
1849 81才 1月3日ミルクールにて他界


彼に関する情報はほとんど残されていません。約82歳まで製作を続けたとされているジーン・アダムの弓は世間的には認知されていませんが、とても品質が良く、丁寧に製作されています。

彼の製作した弓は、18世紀後半と19世紀前半のフレンチ・ボウの特徴をよく表しています。
・ ヘッドがとても力強い
・ スティックはほとんど八角
・ フロッグの作りは丁寧で、金属のレールがほとんど付いていない