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ハンニバル・ファニオラ(1866-1939)は、20世紀初頭に活躍した、モダン・イタリアンと呼ばれる弦楽器製作家の中で、最も人気のある製作家の一人です。
ファニオラは主に、同じトリノの重要な製作家であった、「ガダニーニ」、「プレセンダ」、「ロッカ」のコピー楽器を製作しました。
時に派手過ぎるほど明るく輝かしい高音がファニオラの音の特徴の一つですが、作品によっては低音が細くて不十分といった弱点も持ち合わせます。
本作品は、円熟期である1929年に製作された「ガダニーニ」コピーの作品ですが、ボディーレングスが355mm、アッパーバウツ167mm、ミドルバウツ115mm、ロウアーバウツ207mmと、ワイドなボディーのサイズ感が完璧で、高音の魅力とともに、太くて豊かな中低音の響きを併せ持つ見事な作品となっております。
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