VOIRIN, Joseph1837 - c.1895
ジョゼフ・ヴォアラン



ジョゼフ・ヴォアランはフランソワ・ニコラ・ヴォアランの弟です。彼は兄のようにビョームの工房には入らず、独立して自分の店を構えていました。彼が亡くなった正確な日付や場所は現在も明らかになっていません。


【 Joseph VOIRIN の生涯 】
18377月26日 ミルクールで生まれた。
父 Nicolas VOIRIN はオルガン製作者で、彼には4才年上の兄、Francois Nicolas VOIRIN がいた。おそらく彼は兄 F.N.VOIRIN と同じように、Jean SIMON の下で弓製作を学んだと考えられる。
185518歳彼は若いうちからパリに出て働いた。パリに着いて何年かはどこかの大きな工房で働いていたとされ、その後 Sainte-Marguerite 通りに自分の店を構えた。
彼の製作した弓の材料が、低品質である事から、あまり商売が上手くいっていなかったと推測される。金属には主にニッケルシルバーを用いている。
彼のスタイルは兄の影響を受けている。ヘッドは力強く、フロッグには時々貝目が施されている。
186730歳Joseph VOIRIN はパリを出て、Pierre Louis GAUTROT の工房で働く為に、地方の Chateau-Thierry へ発った。
この工房で彼は Alfred LAMY を助手としていた。二人はとても親しい間柄であったとされる。
187538歳助手の A.LAMY がパリの F.N.VOIRIN の工房へ行った後も、数年間 P.L.GAUTROT の工房に残ったようだ。
189558歳詳しい日時は分からないが、これ以降に他界したとされている。


ある本では、彼は1901年頃まで Chateau-Thierry で働いていたと記録されていますが、彼がこの地方で亡くなったという記録は一切残されていません。さらに19世紀の終わり頃にパリに住んでいたという記録が残されている事から、現在はその説が有力とされています。