THOMASSIN, Claude Auguste1865 - 1942
クロード・オーギュスト・トーマッサン

トーマッサン一族は代々、鞍などの馬具を作る仕事をしてきた一族でしたが、1860年前後から、バイオリンや弓製作の道に進む人物が現れ始めました。その中の一人クロード・オーギュスト・トーマッサンは、当時多くの職人が通ったチャールズ・ニコラス・バザン工房で弓製作を学び、パリで活動しました。

クロード・オーギュスト・トーマッサンは後期になると、友人のバイオリンメーカー、Fernand BILLOTTET と親しく、彼らは良く魚釣りなどに出かけ、余暇を楽しんでいたようです。トーマッサンの死後、彼が使用していた道具やフェルナンブーコなどの材料を BILLOTTET が買い取り、その中の幾つかは、ベルナルド・ミランの手に渡ったようです。


【 Claude Auguste THOMASSIN の生涯 】
18658月7日 ミルクールで生まれた。
Charles Nicolas BAZIN の下で弓製作を習い始めた。
188520歳パリへ上京し、GAND & BERNARDEL の工房で働き始めた。
この時期にパリへ出入りしていたドイツ人製作者の影響で、彼のヘッドのスタイルはチップに沿って膨らんでいる。
188621歳彼は、Voirin スクールの工房にも頻繁に出入りをして、彼らの影響を受けた。
フェルールが丸みを帯びてきた。
190136歳彼が勤めていた GAND & BERNARDEL の工房が、CARESSA & FRANCAIS に引き継がれたのを機に、工房を後にした。
194277歳7月29日に他界した。