MILLANT, Jean Jacques1928 - 1998
ジャン・ジャック・ミラン



20世紀の有名な弓製作家の一人、ジャン・ジャック・ミランは過去の伝統的な弓作りを基に、自分の個性を弓に取り入れて製作しました。つい最近まで存命であった事もあり、彼の製作した弓を使用しているプロの演奏家も沢山います。また、現在のフレンチ弓の第一人者ベルナルド・ミラン氏は彼の従弟にあたります。


【 Jean Jacques MILLANT の生涯 】
192810月11日 パリで生まれる。
父 Roger はバイオリンメーカーで Rome 通りに店を構えていた。
194618歳第2次世界大戦後、彼は修行の為ミルクールの MORIZOT freres の工房で過ごした。
彼の初期の頃の弓はヘッド部分が角ばっていて、Peccatte スクールに影響を受けている事がわかる。また彼は時々 Hill スタイルのアンダースライドを用いて弓を製作したが、徐々に使われなくなった。
彼はスティックの消耗を防ぐ為に、フロッグの一部分だけがスライドする様な仕組みの物を開発したが、あまり需要がなく、その後は徐々に力強くなり、一般的なスタイルの弓に変化していった。
194820歳パリに戻り、父親の工房でアシスタントをして働き始めた。
195123歳パリの Constantinople 通りに店を構える。
その後、Mont-Dore 通りに店を引っ越した。
197042歳フランス最優秀職人賞を受賞。その後、同大会の審査員に就任した。
Bucarest 通りに引っ越した。
199869歳2月6日に他界した。


ジャン・ジャック・ミランは、20世紀の新しい弓製作スクールの先駆者的存在として、伝統あるフランスの弓製作を引き継いできました。彼の作品の中で、特にペカットスタイルの物が高く評価されていて、今日も多くのプロの演奏家達に愛用されています。