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SIMON, Nicolas “Simon FR” とされている1806 - 1864 ニコラ・シモン
この弓のスタンプ‘FR’というイニシャルは、フランスでは通常“Francois”や“Frederic”といった名前の人物に用いられますが、シモン一族の中にはそのような名前の人物が存在しないため、“SIMON FR”は誰によって製作されたものなのか、と様々な説があります。ここでは最も可能性の高い説をとって、ニコラ・シモンという人物がその製作者であるという風に仮定し、進めていきたいと思います。
さらに、同時期にパリで活躍していたピエール・シモンとは、血縁関係はないようです
【 Nicolas SIMON の生涯 】
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1806 | | 11月14日 ミルクールで生まれた。
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| | 彼の弓の特徴は、ヘッドが角ばっていて、いくつかは Dominique PECCATTE の弓スタイルに似ている。 また、スワンネックのスタイルも存在する。 フロッグのカットがきれいで、のど部分が大きく開いている。 フロッグのアンダースライドやスクリューはニッケルシルバーで出来ている。
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1829 | 23歳 | 10月3日 Madeleone Frebinet と結婚。FRのイニシャルは妻から取ったという説もある。他にも HENRY JV や HUSSON、CUNIOT-HURY なども妻のイニシャルを焼印に使用している例がいくつかある。
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1864 | 58歳 | 7月6日 他界した。
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1840年から1845年にかけて、明らかに彼のスタイルとは異なる弓に‘SIMON FR’のスタンプが押されていますが、この事に関しては、まだ明らかになっていません。また1864年に彼が他界してから彼の妻が亡くなる1874年頃まで、一族の誰かが製作した弓にこのスタンプを使用していた可能性があるようです。
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