SCHWARTZ, George Frederic1785 - 1850
ジョルジュ・フレデリク・シュワルツ



ジョルジュ・フレデリク・シュワルツの父ベルナルド・シュワルツは元々大工の仕事をしていましたが、しばらくしてドイツ国境近くのストラスブルグに移り住み、バイオリン作りの仕事に就きました。フランスの弓製作とドイツに近いという土地の特色が融合した、特徴ある作品となっています。


【 George Frederic SCHWARTZ の生涯 】
17854月7日 Strasbourg で生まれた。
17872歳弟の Theophile Guillaume が生まれた。弟は父に習い、バイオリン製作者となった。
彼ははじめ、父についてバイオリン製作を学んだが、そのうちに弓製作に興味を持つようになった。
彼の初期(1810年から1820年頃)の作品は、ヘッドは高く、丸みをおびていて、TOURTE スクールの影響を受けている。
フロッグは長くて親指の当たる部分が短く、KNOPH スクールの影響をうけている。
彼の殆どの作品にはスティックの側面にアジャスター近くに‘SCHWARTZ’と反対側に‘STRASBOURG’と焼印が押されている。
SCHWARTZ は金属の加工技術に優れ、中には宝飾の様に美しいものがある。
正確な日時は不明だが、彼の最初の妻 Francois Barbe Guglemann は結婚後すぐになくなり、しばらくして Stephie Dorothee Buhner と再婚した。
彼は時々、バイオリンも製作したが、弓の注文や修理の仕事の評判が良く忙しかった為、数はすくない。
185065歳12月29日に Strasbourg で他界した。


ジョルジュ・フレデリク・シュワルツが亡くなった後、甥の Theophile Wilhelm が工房を引き継ぎ、1852年頃まで仕事をしました。
それ以降に見られる‘SCHWARTZ’、‘STRASBOURG’のスタンプが押された弓はドイツで製作された弓です。