ADAM, Jean Dominique1795 - 1842
ジーン・ドミニク・アダム



弓製作家一族アダム家に生まれたジーン・ドミニク・アダムは、アダム家二代目として、父親のジーン・アダムに弓製作の手ほどきを受けます。彼はすぐに才能を発揮し、父親よりももっと実力をつけ、腕の良い職人となっていきました。彼は生涯父親と共に仕事をしましたが、47才という若さで他界しています。


【 Jean Dominique ADAM の生涯 】
1795 12月29日、ミルクールにて生まれる
1807 12歳 父親の元で弓製作を学びはじめる
1810 15歳 見習いとしての修行を終えて、父親の助手として一緒に働きはじめる
1820 25歳 Anne Derouxと結婚
1823 28歳 息子のJean ADAM(GRAND ADAM)が生まれる
1842 47歳 1月3日ミルクールにて他界


1830年頃から、フロッグに金属レールを付けることが流行してきていて、ドミニク・アダムもそれらを取り入れて弓を製作しました。そのうちの何本かは現在、F.リュポの作品として取引されています。
1825年以降の彼の作品はとてもエレガントな作風で、時にはE.パジョーの弓と比較される事すらあったようですが、彼はE.パジョーほど有名にはなれず、作品もそれほど広く世の中に流通することはありませんでした。
しかし現在では、弓の品質がとても良く、プロ、アマ問わず、多くの人々に求められています。